セミナーや専門学校の講師として専門的な知識や技術を伝えていると、
「私には経験がないからまだお客さんには提供できないです」とか「もうちょっと実力ついてからやります」的なことを言われます。
「じゃ、いつ経験するの?経験や実力がついた目安はなに?具体的にどうなったらやるの?」って聞きたくなりますが、そう言っちゃう理由って大きく分けて3つくらいですかね?
①謙遜
②自信がない
③本当に知識・技術がない(と思っている)
理由がなんであれ、そんなことを言うメリットは1つもありませんから気をつけて!
①謙遜
謙遜や謙虚さは過剰になるとちょっとウザくなります笑
そもそも「謙遜した態度」とか「謙虚な姿勢」は相手のことを認めて、受け入れることを大前提としています。
それに対して「いやいやまだまだです」とか「全然です」とか…
完全否定ですよね…
褒めてくれたり、何かを提案してくれた相手を完全否定…そんなやつこの先一生褒めないです笑
謙遜や謙虚ではなくただの卑下です。
「あざす!〇〇さんに言われると嬉しいです!やってみます!」って言われた方が気持ちいいですよね。
大丈夫。
その姿自体が謙虚さを表していますから。
②自信がない
余計な心配です笑
自信がなくなる最大の理由は、人と比べるからです。
他のトレーナーと比べて「知識不足です…」「技術不足です…」って嘆く必要は全くないです。
なぜならトレーナーがその知識や技術を提供する相手は基本一般のお客様だから。
解剖学やトレーニングを勉強したことのないお客様に、自分が知っているMAXのサービスを提供するだけ。
もしお客様に聞かれてわからないことがあれば、それはただの伸びしろ。
事前に自分のできることをしっかりとお客様に説明して、同意の上で全力で提供するだけ。
自分のできることを誠意を持って説明していれば、お客様もそれ以上のことは求めないし、それ以上を期待している人は、そもそもあなたのサポートを受けないから。
わからないことがあれば、次のセッションまでに調べて自分のできる範囲で提供する。
その誠意があなたのパーソナルトレーニングの信頼になるから。
もしその努力が煩わしいのであればトレーナー辞めたがいいですね^^;
③本当に知識・技術がない(と思っている)
これも②の「自信がない」と同様、余計な心配です。
あくまで自己研鑽している前提です。
勉強もせずに、知識も技術もないのは問題外です…
トレーナーや理学療法士などをお客様とする場合を除いて、基本的にお客様は運動について素人です。
今まで学んできたことを全力でお客様に注ぐだけです。
意外とトレーナーとしては常識的なことを一般の方は知りませんから。
「え!お米ってタンパク質じゃないの?」って言われたことあります^^;
仕事の紹介を受けた場合
ここからは番外編になりますが…
業界関わらず、仕事というのは紹介で広がっていきます。
今ぼくが携わっている専門学校での講師やその他の教育業も、紹介していただいた仕事です。
何か仕事の紹介を受けた際のぼくのスタンスは「はい!できます!」です。
それは、自分に不可能な仕事が回ってくるわけがないことを知っているから。
声をかけられるということは、相応の理由があるから。
「いや、ぼくにはまだ無理です…」とか言ってたら新たなチャンスは訪れませんから。
特に若いうちは「できます」「やります」の二つ返事で大丈夫です笑
尻拭いは先輩がやりますから^^;

井上穣

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